サークル猫屋のblogにようこそ♪
こちらは2008年6月よりDLサイトなどにて同人作品を販売している『猫屋』のBlogです。
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随分前になりますが(注:雑猫は1ヶ月に5本をペースに登録です)
![]() ■誘う笑■という時代劇風のちょいHでラヴな作品を 『一般向け』として登録したら『R』になりましたw このころは、連続で『一般向け』のつもりで書いたものが 『成人向け』にDLsite.comさんに判断を受け なぜっ?などと思っておりました。 この『R』という半端な基準が解らずw 白か黒かしか理解しようとしない雑猫は悩んだものです。 で、「それじゃ、コレで成人向けかきますから!」とブログ宣言したままで販売していません。 何故かと言うとヒロインの性格が変わって雑猫が萌えないタイプになった……とか、この話はエロシーンばかりじゃあ面白くないということでw そのまま、綺麗目に書いたエロを書き直せば済みますが それは何か違うw というわけで「メンテ中に気が向いて、猫屋ブログに辿り着いたよ」という 稀有なあなたに、販売しなかった作品を「つづき」からどうぞ。 (ただし、ブログの文字数制限のため全部は掲載できません><)
■未販売作品・あおい■
家具どころか、布団すらも無い狭い長屋の部屋に 灯りも無いままに、月明かりだけが差し込んでいた。 「いや!……ぃやぁ!」 床の上に、結い上げてもいない髪が広がっている。 肌蹴た着物の裾から白い足が、艶かしく月明かりに光る。 半端に解けた帯が、まだ幼さの残る娘の身体に纏わりついていた。 「嫌! 駄目!」 上に乗られた身体の重みで、身動きが取れないまま 足掻く両足の間に手を入れると、白い腕が抵抗してくる。 その華奢なものを、片手だけで難なく掴まえて押さえつける。 「駄目! お願いだからっ!」 あまりの声に唇を塞ぐように、激しく口付ける。 素のままの太腿に触れられて、娘は足掻く。 「ん……んん……ぅ」 声にならずに、ただ触れられることに怯えている。 必要以上に優しく愛撫してやれば 身をよじるくせに、暴れていた足の動きが止まる。 「……ん……」 着ているものを肌蹴させながら深くに触れる。 既に濡れているものを触れられて 中から、暖かいものが溢れ出してくる。 暴れなくなった娘は、躊躇いながらも足を広げていく。 恥じらいなのか、顔は隠すくせに 声は抑えられずに漏れてくる。 「やぁ……あぁ……」 指を入れれば、中が絡み付いてくる。 喘ぐ声が激しくなる。 逃れられぬようにと着たものを、全て肌蹴させると 白い胸が上気して火照っている。 桜色の乳首に吸い付けば、中に入れた指が締め付けられる。 そのまま、求めるように開いた足の間から 娘の中に這入れば、濡れたままに絡み付いてくる。 「いやぁ! 痛いっ。 やめて、やめて!お願い!」 騒ぐのを、再び口付けて黙らせる。 ゆっくりと身体を揺らすうち、娘の身体は抵抗をやめていく。 喘ぐ声が、耳元で聞こえる。 白い腕が背に回されている。 首筋に唇を這わせるうちに、娘の身体は小さく震えるように痙攣する。 中が締め上げられるように絡みつく。 「……やぁあ……」 腕は力の限りにしがみついている。 その腕が、かすかに震えている。 初めてのことに、どうしていいのかも解らないのだろう。 ただ……散々に嫌がったのに泣くようなことはしなかった。 この娘は、郭《くるわ》で生まれて、郭で育った。 女郎の生み捨てた娘は、女郎になるはずで郭にいた。 だから、他の同じ年頃の娘ほど男の行為を知らないわけではない。 知っていたからこそ怯えて、知っていたからこそ諦めも早かった。 「お前、俺の女になるか?」 乱れたままの姿で、見上げる顔は笑っていた。 「また、すぐに売るくせに。」 別に売るような面倒なことをする気はない。 ただ、たまたま攫うように、拾うように この娘とは、出会ってしまっただけなのだ。 「誘っておいて、本気で暴れやがって。」 「本当に抱かれるとは思わなかったもの。」 押さえつけた両腕の赤くなっているのを見て笑う。 「客をとらされるのが嫌だったんだもの。 逃げられると思うほど、郭を知らないわけじゃない。」 「そんな理由で、行き摩りを誘うな。」 行き摩りというわけでもないが、たいした違いは無い。 雇われた先で、出会っただけで 情けをかけて連れ出したわけでもない。 まだ客をとっていない事など知ってはいたから 事実上、攫《さら》ったようなものだ。 今までと同じように、気侭に新しい雇い主を探している間 仮住まいのように住み着いた場所で 誘うように甘えてくるから抱いただけにすぎない。 「まだ客をとらされるような年じゃあないだろう。」 「気付いてて抱いたの? 呆れた。」 呆れたといいながら、腕は背に回してくる。 「もう、暴れないから……痛くしないで?」 「抱かれる気は、なかったんじゃないのか。」 乱れたままで、笑う。 口付けただけで、求めるように足を身体に絡めてくる。 まだ終えたばかりの身体は、僅かに愛撫しただけで 声を上げて、誘ってくる。 見覚えたのか、元からなのか 郭で育った娘は、年に似合わない妖艶な仕草を見せる。 初めて抱かれたばかりで、躊躇いもせずに求めてくる。 「……這入《いれ》て……」 囁きのような言葉さえ、熱を帯びて艶かしい。 誘われるままに抱き続ければ、この娘は年に似合わない色香を見せる。 結局、娘が力尽きて眠るまで肌を離すことなど出来はしなかった。 聞きなれない音に目覚めると、娘が土間で水仕事をしていた。 昨夜、あれだけ無茶をしていながら動き回る姿に驚く。 「起きたんだ。 何か食べる?」 近付いて、顔を覗き込んでくる。 結い上げていない髪が手に触れる距離で、笑う。 黙ったままで、抱き寄せれば 腕の中で、甘えるような笑みを見せている。 「お前、名は?」 「今さら? 女郎だって名前くらい呼ばれるよ。」 そういわれても今までは、気にもならなかったのだから仕方が無い。 気になりだせば、知らないのは不便に思えてくる。 「笑われる。 女郎の娘らしくない。」 その言葉を言い終わらないままに、口付けてくる。 「笑うようなものなのか。」 「抱いてくれたら、教えてあげる。」 甘い声での囁きに呆れる。 「昨夜の騒ぎは、なんだったんだ。」 「教えておいて無責任。」 男を教えたのだから、抱けということらしい。 まだ日も高いというのに、着物の裾を肌蹴させて甘えてくる。 白い肌は、夜の華やかな街で育ったからだ。 髪を結い上げないのも、町娘などになるはずが無いからだ。 本来なら、いずれ女郎になるはずだった娘。 まだ客などとるような年でもないくせに 誘う仕草は抗いがたい。 「……あぁ……そんなにしちゃ、駄目だったら……」 火照った肌を押し付けるように、抱きついてくる。 床に乱れた髪が広がって、口付けた舌に絡み付いてくる。 周囲の賑やかな日の高いうちだというのに 薄い戸板一枚の部屋の中で、昨日まで生娘だった娘は 熱い喘ぎ声を、遠慮もなくあげている。 その白い首筋に口付けながら、手元に長物《ながもの》を引き寄せる。 ― ガラリッ ― 開けられた戸板は、遮っていた日の光を差し込んでくる。 背に回された腕が快楽とは別のものによって掴んでくる。 「なんの用だ。」 視線すら上げないままに、娘の身体を突き上げる。 堪えられないのか、喘ぐ声は大きくなる。 「腕のいい用心棒稼業の男がいると聞いた。 ひと月ほど前に、何処かの色町から消えたと聞いていたんだが。 あんた、知らないか?」 声をかけてきた男の他にも、数人の気配がしている。 野卑な笑い声が聞こえてくる。 それでも娘は、大胆に両の膝を立てて求めてくる。 「見ての通り忙しい。 他を当たってくれ。」 笑う声は外からだ。 戸口に立つ男は、黙っている。 喘ぐ娘にも、さほどの興味もなさそうに立っている。 「前金だ。 肝胆寺《かんたんじ》で待っている。」 投げ寄越された布袋の、重い金属音が聞こえた。 「あおいは傷物になったと伝えておいてやる。」 なんでもないように言葉を残して、男は戸板を閉めた。 腕の中に、抜け殻のようになった娘がいる。 「大丈夫か?」 「怖かった。」 下手に怯えて騒ぐより、この娘の判断は正しいと思う。 「名も解ったし、もういいだろう。」 繋がったままの身体は、まだ醒めていない事を知らせている。 怯えた分だけ、娘の中が絡みながら締め上げてくる。 「や……意地悪しないで……」 離れようとすると、腰に足を絡ませて来た。 その大胆さに呆れながらも、華奢な身体を突き上げる。 喘ぐ声に小さな囁きが紛れ込む。 「やなの。嫌なの。離さないで。離さないで。離さないで……」 激しくかき回せば、娘の身体は耐えられなくなったのか 弓なりになりながら、痙攣を起こす。 ぐったりと床の上に倒れこむのを、抱きかかえながら まだ片手に持っていた長物を置く。 「仕事が入った。」 乱れたままの姿で、視線だけが見上げてくる。 「アタシのこと、知っていた。 あぶないよ?」 「危ないなどといっていたら、この稼業は出来ない。」 刀などを持っていても、まともな職に就いたことなどは無い。 勝手気侭に住む場所さえも決めないままで、用心棒稼業を続けてきた。 「あおい、誰が来ても戸は開けるな。」 「アタシは平気。 せいぜい何処かの郭に戻されるだけだから。」 乱れた髪を直しながら起き上がる仕草も、艶を帯びている。 寂しげな声で、気丈なふりをする。 その身体を抱き寄せながら、呟いた。 「離すなといったのは、お前だろう。 俺の女になるつもりなら、大人しく居留守でもしておけ。」 「わかった。」 腕の中で甘えながら答えてくる。 情事の後の色香を漂わせながら、あおいは笑みを浮かべていた。 呼び出された肝胆寺に出向いてみれば、荒れ放題の庭のくせに 頻繁に人が通るのか、通路だけは残っている。 長く伸び放題の髪を紐で一つにしただけの姿は 着流しに長物《ながもの》という形《なり》だけでも目立つのに 人気《ひとけ》を感じさせない寺の中で、目立ちすぎていた。 「呼び出しておいて、無愛想な出迎えだ。」 独り言のように呟きながら、草履も脱がぬままに濡れ縁に上がる。 破れ障子を開けると、薄闇の中に若い男が座り込んでいた。 「体裁ってヤツでして。 障子は閉めて置いてください。」 あまり意味もなさそうな破れ障子を閉めてやると ようやく床が上がって、地下へと続く階段が見える。 案内されながら降りていけば、独特のざわめきが聞こえてくる。 部屋の広さと、天井の高さなどを見ている間に 案内役の若者は、奥座敷に座る男に耳打ちしている。 見慣れた風景だ。 腕を組んだままで、勝っただ、負けただと言う声を聞き流す。 「奥へ。」 戻ってきた若い男の短い言葉に従って奥座敷へと入る。 昼間に見た男が、笑っていた。 「聞いていたほど、勝手を知らないわけじゃなさそうだ。」 男は飲んでいた酒を銚子のままで差し出す。 新しく置かれた盃を見ながら、座りもしない。 「先に話を聞こうか。」 男は笑ったまま、銚子を脇へと置く。 「失礼をした。 色町を仕切っている連中から聞く限りじゃあ 近いうちに客をとらせるつもりの娘が付いていくような 色男だっていうんで気侭な若造と決めてかかりやした。 いや、申し訳ない。」 可笑しそうに笑いながらも、男は視線で合図を送っている。 盃が取り替えられたが、それでも座りはしない。 「世間話など聞く気はないぞ。」 「気の短い先生だ。 ウチで働いて貰えるなら あの娘のことを報せずにおこうと そういう話にしたかったんだが、その様子じゃあ話にもなりますまい。 昼から思っていたが、腕はいいようだ。」 気が短いなどという自覚は無い。 仕事に関係の無い話など、雇われてもいないのに聞く気がないだけだ。 「まぁ、見ての通りの場所でして。 常連さんにゃあ、怖い御方たちもいらっしゃる。 先生、大小をさした方は斬る方で?」 「金次第だな。」 小役人でも来るのだろうか。 せいぜいが、浪人程度しか出入りしていなさそうな小さな賭場である。 いずれにしても、相応の金額さえ渡されるなら文句は無い。 「あちらに見える無精髭の御浪人 万一に暴れるようなら、この値段でどうです。」 男の立てる指の数より、指し示された相手を見る。 「斬るのか? 得物を持てなくするだけでいいのか?」 「そりゃあ、出来れば。」 変わらずに調子のいい男に、視線を戻す。 「簡単に言うのだな。 俺は斬るだけだぞ。 それ以上は、お前が責を持てるのだな?」 「これでも、此処は寺でさぁ。」 可笑しそうに笑う。 「此処で斬ってもいいのだな? この場所で。」 ようやく気付いたのか、笑う声が止まる。 見上げる口元だけが、不気味に哂う。 「いい仕事をなさるようだ。 構いやしませんぜ。 此処が汚れたくらい。 ただ、そういう気遣いが出来る方は珍しい。 何処へ行っても、仕事があるはずだ。」 再び、肩を揺らすようにして哂う。 「要らぬ話を聞く気はない。」 実際、何処に行っても仕事は見つかる。 同じような賭場でも、公家の家の地下などだと汚れることを 嫌う者もいるから自然と確認を取るようになったにすぎない。 「証文《しょうもん》でさぁ。」 バサリと、足元に紙を畳んだ物が投げ寄越される。 「あおいが生まれてからの郭に残っていたもの、全てでさ。 それと、この値段で……どうです。」 男の差し出す値段に文句はない。 ただ態度は、どうも気に入らない。 「こんなもので、俺がどうにかなるとでも思っているのか。」 投げ寄越されたものを拾う間でさえ、周囲に気を払う。 わずかに見える、書かれた墨の濃さ、年月による色の変化 偽造されたものではないだろうと判断しつつ 寄越した相手の顔を見つめ続ける。 「幸い、此処には鈍刀《なまくら》ではない刃があるようだ。 この程度の人数が斬れぬようでは、この稼業は出来ぬが。」 斬れなくなったものでも、金属の棒で殴りつけるのだから 刃を持ち替えなくても殺し続けることは出来る。 ただ、そこまで言う必要を感じなかっただけだ。 「いや、参った。 気に入った。 この倍、それで駄目なら諦めまさぁ。」 膝を叩いて笑う男は、周囲の目も気にしない。 さほど、小物でもなさそうだ。 「用があったら、呼びに来い。 今度は、そんな不味い酒など用意するなよ。」 一口も飲まなかった酒を不味いと言いきって 背を向けようとしたら、まだ声がかかる。 「先生、前金だ。 昼の分じゃあ足りなくなっちまった。」 ようやく立ち上がった男は、重い布袋を袖に隠して渡しながら 周囲のざわめきに紛れるような声で告げてきた。 「俺ぁ、金を支払うことしか出来ねぇが。」 「ならば、俺は斬るだけだ。」 哂う男から離れて、来た道を戻ろうとすると 案内役の若い男が先を歩く。 地下室から出たときには、周囲は闇に包まれていた。 狭苦しい長屋の部屋の隅で、渡された証文を流し読む。 それを寄り添いながら、覗き込んでいるのは まるで童のように目をクルクルと動かす、あおい自身だ。 「せんせ、こんなの何に使うの?」 「明日の焚きつけ程度には使えるだろう。」 郭に残されていたなら、この程度で全部というのは事実なのだろう。 やはり、あおいは売られた娘ではないようだ。 「もしかして、これって売りつけられたの?」 「それほどの善人でもない。」 月が雲に隠れて、文字は読めなくなる。 仰ぎ見てくる白い顔だけが、薄闇の中でも見て取れる。 「やっぱり、難儀な仕事を引き受けちゃったんだ。」 「人を斬るのに、難儀も何もあるか。」 確かに気前が良すぎるとは思った。 だが、それで仕事を選んでいては雇い主などいなくなる。 相場以上の金額を支払うのなら、相場以上の仕事をするだけだ。 「こんなの持ってきてくれても せんせが居なけりゃ郭に戻るしか知らないのに。」 しな垂れかかる姿が、薄闇の中で妖艶に浮かび上がる。 「仕事を取るたびに、そんなことを案じていては身が持たないぞ。」 「仕方ないじゃない。 離れたくないんだから。」 というわけでココまでw |
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